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海水浴場に行く際には、仲間同士で互いに見守り合うことや、安全に遊ぶためのルールを共有することが大切ですね。
(前略)
■ライフセーバーの仕事は事故の未然予防
全国に1176か所ある海水浴場のうち、ライフセーバーがいるのは211か所で、残りの8割の海水浴場にはライフセーバーがいないことになりますね。
高野さん:海ではライフセーバーがいる遊泳エリアでぜひ遊んでいただけたらと思いますが、日本は島国ですしライフセーバーがいない自然の場所で遊ぶ方も多いと思います。
レジャーを計画する際に事前に準備をしておけば事故は防げますので、ライフセーバーのいない場所でも備えておいていただきたいです。
ライフセーバーは救助要員のイメージがあるかと思いますが、本来は溺れた方の救助をするためではなく、溺れない水辺をマネジメントするためにもいます。
もちろん溺れた場合の救助も行いますが、レスキューが必要な事態になっている場合は、活動目標を達成できていないことになります。
事前に海やビーチの状況を確認してどんなところに危険があるかを把握し、監視活動をメインに行います。
気象情報、水温、風向きも常にチェックしています。遊泳エリアには旗を立てていますので、それで風の向きがわかります。離岸流が発生している位置も把握し、海の深みや砂利が上がっている場所なども確認しています。
遊泳客の皆さんに危険な場所をお伝えしたり、危険につながる行動をとる方がいれば前もって声をかけたりしています。私たちがメインで取り組むのは溺れない環境を作るために、海のヒヤリハットを見つけて予防するのが仕事です。
── これから海のレジャーを予定している方に気をつけていただきたいことはなんでしょうか。
高野さん:海はリラックスもできて楽しい場所ですので、自分たちで自分たちの身を守る方法を知って遊びに行っていただきたいと思います。
知識をもって準備をすれば安全に過ごすことができます。
オンラインで水辺の安全について学べる、日本ライフセービング協会のサイト(e-lifesaving)等も活用していただきながら、事前準備や何か起きた際の心構えも確実に行い、楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。
※全文は↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/a139b29e037e93ff31596cd8dd497ebb42f047e7